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泌尿器科への取材記事|2026年9月16日更新

高瀬真紀 医師。壁の写真は、40年間おなじ診察室にいた母。娘は、母が何を隠していたかを最後まで知りませんでした。
おむつのような一枚に、行き先を決めさせる毎日にしないために。
ここで確かめてください。
この記事は、約10分で読めます
母は、一度だけはいて、鏡を見て、脱ぎました。その日から、袋は引き出しの奥にあります。
母が嫌がったのは、もれることではありません。あの見た目のものを、身につけている自分でした。

朝の情報番組でも、「紙パンツを買い替える前に、下着そのものを変える」という切り口で取り上げられました。
尿もれに備えている女性の多くは、「今度こそ大丈夫かもしれない」と、パッドを買い足します。薄いものが合わなければ、厚いものを買う。それでも不安な日は、出かける前から水を控える。
ここで大事なのは、今まで試した物が悪かったわけではないことです。
もれを受け止めることと、その日を気にせずに過ごせることは、別の話です。
読む前に|約10分、上から順にお読みください
答えだけ先に読むと、また同じ物を買い足します。その先にあるのは、誰にも言えないまま、出かけなくなる毎日です。順番に読んでください。
この記事の流れ|途中を飛ばさず、上からお読みください
生理用ナプキンやおりものシートで代用する。尿もれパッドを重ねる。出かける前に水を控える。骨盤底筋の体操をする。紙パンツに替える。
どれも、買った日には「今度こそ」と思える物です。けれど不安がまた出れば、その人はまた次の物を買います。
60歳以上の女性に聞いた調査では、対処は専用パッドが27.6%、何もしていないが27.6%、生理用ナプキンでの代用が25.7%でした。4人に1人が、生理用品で受け止めようとしています。
母が亡くなったあと、真紀さんは実家を片づけた。そこで、これまで見てきた景色の意味が全部つながったという。
娘が、片づけながら思い出したこと
買ってきた袋を、開けないままタンスの奥に入れていた。
自分の下着だけ、別のカゴで洗っていた。
ドラッグストアの袋の中で、それだけ小さい袋に分けてあった。
ソファに座る前に、必ずタオルを一枚敷いていた。
出かける日は、前の晩から水を飲まなくなっていた。
旅行の誘いを「足が痛くて」と断っていた。足は、痛くなかった。
孫が抱きついたとき、においを気にして、そっと体を引いた。
病院で「歳ですね」と言われて、それきり通わなくなった。
どれも、母は一言も言わなかった。
「母が隠していたのは、尿もれじゃないんです。あの見た目のものを使っている自分を、隠していたんです」
真紀さんは泌尿器科医だ。毎日、同じ悩みの女性を診ている。それでも、実の母のことは最後まで知らなかった。
日本排尿機能学会が2023年に6,210人へ行った全国調査では、40代の女性の26.6%、50代の28.6%、60代の28.8%に、力んだときやくしゃみでもれることがありました。それでも病院に行っている女性は2.5%。行かない理由の3番目は「歳のせいだと思うから」でした。
母が使っていた物を見て、娘は気づいた。量の問題ではなかった。
細いストローの上から水を注ぐところを思い浮かべてほしい。ストローの中に入るのは少しだけで、残りは横にこぼれる。水がこぼれるのは、水の量が多いからではない。ストローの受け口が細いからだ。
しかも、ほんの少しもれるだけで足ります。ある研究では、尿がたった1mL出ただけで、下に敷いた紙が平均25.4cm²濡れました。名刺6枚ぶんです。1mLの尿は、下着を通り抜けて外側の服まで届きます。
次の物を選ぶ前に、ここだけは知ってください。
吸う量が多い物が、あなたの外出の不安まで止めてくれるとは限りません。
ナプキンは手に入りやすく、見た目の抵抗も少ない。けれど繊維の研究をしている大学の論文には、こう書かれています。「生理用ナプキンは、失禁用パッドほど高い吸収速度を必要としない。経血は数日かけて少しずつ出るのであって、一回ごとの事象として出るのではないからだ」。作っている側が、最初から用途が違うと書いています。
パッドを厚くしても、尿が来る場所は一点のままです。しかも、パッケージに書いてある吸水量は、パッドを平らに置いて測った数字です。実際にははいて座っています。試験でも、体重がかかった状態では吸える量が大きく落ちると分かっています。くしゃみをする時も、立ち上がる時も、体重はパッドにかかっています。いちばんもれる瞬間に、パッドはいちばん弱くなります。
紙パンツなら、もれは止まります。けれど、はいた人には服の上に出る線、脱ぐときの音、売り場で買う時間が残ります。680人を調べた2026年の研究では、紙パンツやパッドを使っている女性ほど、「年寄り扱いされた」と感じていました。使い慣れて自信がついても、その気持ちは減っていませんでした。
母と娘がたどり着いた答え
三つが、一日の終わりまで同時に残ること。
最初に減るのは、出かけた先で、安心して座れる場所です。
次に減るのは、出かける日そのものです。
最後に減るのは、「来月もこの予定を入れよう」とあなたが思える自信です。
もし、いまここまで読んでいるなら、一度だけ想像してください。
あなたは出かける前の晩から、水を控えるようになる。着いた先では、まずトイレの場所を確かめる。長い椅子に座る前には、一度立って確かめる。
次に、あなたは誘いを断る理由を先に用意しておくようになる。「足が痛くて」「その日は用事があって」。本当の理由は、誰にも言わない。
その次に、あなたは予定を体の具合で決めるようになる。友人との食事や、少し遠い外出を断る。そして、言わないまま終わる。
その前に必要なのは、また別の物を買い足すことではありません。いま毎日はいている一枚が、三つを同時に満たしているかを見ることです。
「よく吸いそう」「安そう」だけで選ばないでください。出かけた先の自分を考えるなら、見るのは三つです。
条件 1
股の全面で受ける
パッドのように貼る物・置く物は、歩くうちにずれて、受ける場所が体からずれます。
条件 2
横へ広げてから吸う
一点だけで受け止める物は、尿の速さに負けます。先に横へ広げれば、受ける面が広がって、同じ時間で吸える量が増えます。
条件 3
肌に戻さない
吸った水が肌にあたる面に残ると、においも肌荒れも、そこから始まります。
ここちドライは、パッドを置くのではなく、下着そのものに吸水部を組み込んでいます。貼る物がないので、外れる一点がありません。
ここちドライは、一点に来た水を、先に横方向へ広げてから吸います。尿の速さに追いつけるのは、ここです。
ここちドライは、吸った水を内側の層に抱え、肌に触れる面へ戻しません。においのもとが作られる前に、肌から離すためです。
股の全面でこの三つは、母と娘だけが言っていることではありません。大学や学会の研究でも、大事なのは吸う量ではなく、受ける速さと、肌に残さないことだと分かっています。
尿もれ用の吸収材は、何秒で吸えるかで性能を決められています。メーカーの試験では、決まった量の水を一度に落として、表面のぬれた光が消えるまでの秒数をはかります。ゆっくり注いで何mL入るかは、はかりません。合格の目安はパンツ型で35秒以内、肌に戻る量は0.5g以内です。
出たての尿は、においがほとんどしません。においのもとはアンモニアで、菌が尿を分解したときに初めて出てきます。分解するのはウレアーゼという酵素です。この酵素は、人が世界で初めて結晶にした酵素で、その研究は1946年のノーベル化学賞になりました。
失禁用の吸収体で測った研究では、細菌は6時間で1,000倍に増え、アンモニアは6時間で200〜300ppm、8時間で1,500〜1,600ppmまで上がりました。同じ研究で、吸収材を酸性に近づける(pHを6.0から4.5に下げる)と、アンモニアはほとんど出ませんでした。つまり、下着がやるべきことは、においを消すことではなく、においを作らせないことです。
65歳以上の女性30人に、性能の高いパッドを使ってもらって調べたものです。濡れた面に触れて15分で皮膚のpHが5.67から6.25に上がり、4時間では肌と布の摩擦が0.32から0.47へ、およそ1.5倍になりました。肌はもともと平均4.7の弱い酸性です。この数字が大きくなるほど、肌が自分を守る力は落ちます。
日本の調査でも、軽い尿もれのある地域の女性114人のうち36人(31.6%)に、もれが原因の肌荒れが見つかりました。外出のときにパッドを使う人ほど、多くなっていました。
研究でも、見るのは吸う量ではなく、
受ける速さと、肌に残さないことでした。
母が生きていたころ、売り場には2つしか無かった。ナプキンか、紙パンツか。どちらでもない一枚は、売っていなかった。母は見た目を選んで、外に出るのをやめた。
「母には間に合いませんでした。でも、同じことを娘に隠したまま終わる人を、これ以上出したくない。だから、無いなら作ろうと思いました」
真紀さん自身は、下着の専門家ではない。だから下着づくりの職人と、泌尿器科の専門機関に声をかけて、この三者で作った。
朝に少しはいただけでは、はいている本人にも違いは分かりにくいものです。
出かけて帰った日の夜に、脱いだ一枚の内側を指で触ってください。肌に触れていた面が乾いているか。表面に水が戻っていないか。においが立っていないか。この三つを見ます。
そして真紀さんは、自分からこう付け足した。「私は作った側の人間なので、中立ではありません。うちの実験を信じなくてかまいません。いま使っているパッドを平らに置いて、大さじ2杯の水を一度に落としてみてください。下に敷いた紙が濡れたら、それが今はいている物の限界です」
編集部は高瀬医師に、「患者さんは、何が戻ったら嬉しいと言いますか」と聞きました。返ってきたのは、旅行に行けるような大きな話ではありませんでした。
患者さんが戻したいのは、備えるのをやめる毎日ではなく、備えていることを、誰にも言わなくて済む毎日でした。
1日2枚を1年続ければ、紙パンツ代だけで数万円が毎年出ていきます。買い足すたびに、売り場へ行く回数も増えます。
ここちドライは15枚セットで1枚あたり1,859円、1日あたりにすると約5円。洗って繰り返し使うので、出ていくのは最初の一度だけです。
| セット | 価格 | 1枚あたり | 1日あたり |
|---|---|---|---|
| 5枚 | ¥15,890 | ¥3,178 | 約14円 |
| 10枚 | ¥21,890 | ¥2,189 | 約9円 |
| 15枚(おすすめ) | ¥27,890 | ¥1,859 | 約5円 |
※ 価格はメール登録の2,000円引き適用後。洗濯ネットは5枚に1個、10枚に2個、15枚に3個が無料で付きます。
洗って乾かしている間も、もう一枚で続けられます。色やサイズを分けても、1セットごとに2,000円引きが付きます。
出かける日も、家で過ごす日も。
引き出しから、いつもの下着を出すだけ。
30日間返金保証・全国送料無料・XSから4XLまで8サイズ
RISK FREE
30日間 返金保証
玄関で一度はいただけで決めなくて大丈夫です。
出かけた日に試して、帰った夜に確かめてから決めてください。
「今度の旅行は、断りません」
着替えを見られるのが、前ほど怖くないんです。同じ部屋で泊まっても、気にならなくなりました。
井上さん・48歳
「母親なんだから、と自分に言い聞かせていました」
友達と泊まりに行くと、着替えを見られるのが嫌でした。いまは、普通の下着として持っていけます。
松本さん・54歳
「新しい下着だよ、と言って渡しました」
紙パンツは絶対にはかないと言っていた母が、次の日から自分ではいていました。何も聞かれませんでした。
購入した人・58歳(お母さま86歳)
確かめるのは、この三つ
この三つが、出かけた先でも夕方まで続いているかを確かめます。
分かりません。吸水部はショーツと一体で、普段の下着と変わらない薄さです。股の部分も本体と同じ色なので、着替えのときも普通の下着に見えます。
ヒップのいちばん大きいところで選びます。XSから4XLまで8サイズ。2つで迷ったら大きいほうを。合わなければ30日以内なら交換できます。
10枚か15枚です。洗って乾かす間も続けられます。15枚は1枚あたりがいちばん安くなります。
もれる量と勢いには個人差があります。一度に来る量が多い方は、枚数を多めに持ってこまめに替えたほうが安心です。ここは正直に書いておきます。
ドラッグストアの棚から手に取って、カゴに入れて、レジに並ぶ。母がいちばん嫌がったのは、その時間でした。だから、店頭には置いていません。公式ページなら、誰にも会わずに注文できて、外から中身の分からない箱で届きます。
見た目は普通の下着です。箱の外側にも、中身が分かる表示はありません。
娘が、最後に残した問い
母は、もれることを恥ずかしがっていたのではありません。あの見た目のものをはいている姿を、娘にも孫にも見られたくなかったのだと思います。
だから、袋を開けないまま引き出しの奥にしまって、そのかわりに出かけるのをやめました。
いま同じ物を引き出しにしまっている人がいるなら、見てほしいのは吸う量ではありません。股の全面で受けているか。横へ広げているか。肌に戻していないか。この三つがそろっていれば、見た目は普通の下着のままです。
誰にも言わなくて済む一枚を、母に渡したかった。それだけでした。
買うときも、はくときも、
誰にも気づかれずに。
※ 本商品は繊維製品です。医薬品・医薬部外品・医療機器ではありません。
Mitsui T, et al. (2024) Int J Urol 31(7):747-754(JaCS 2023, n=6,210)PMC11524089/ Brady SS, et al. (2026) The Gerontologist 66(7):gnag077 PMC13260859/ Birchall L, et al. (2026) Polymers 18(3):318 PMC12899422/ Miller JM, et al. (1998) Obstet Gynecol 91(5 Pt 1):705-709/ Miller JM, et al. (2021) Neurourol Urodyn PMC9255279/ 小島・東畠 (2021) 厚生の指標 68(3):25-31 PDF/ Phipps L, Gray M, Call E (2019) J Wound Ostomy Continence Nurs 46(4):315-320/ Lambers H, et al. (2006) Int J Cosmet Sci 28(5):359-370/ 竹貞ら (2024) 日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌 28(1):79-93 J-STAGE/ Forsgren-Brusk U, et al. (2017) J Wound Ostomy Continence Nurs 44(1):78-83/ The Nobel Prize in Chemistry 1946 nobelprize.org/ Muller N, McInnis E (2013) NAFC / ICS PDF